こんにちは!管理人のパンです。
プロフィールにも書いてあるのですが、私は絵本の読み聞かせサークルの代表をやっていました。(2019年度)
0歳~3歳くらいまでのお子さんに向けて、絵本の読み聞かせをしていた私が今回おすすめする絵本はこちら。
おやおや、おやさい
石津ちひろ 文 山村浩二 絵 福音館書店 出版
たくさんのお野菜が出てくる楽しいお話。
表紙・裏表紙だけでもトマト・かぼちゃ・えのきたけ・にんにく…など20種類以上のお野菜が描かれています。
中に出てくるのも、ぜーんぶお野菜!
さて、どんな内容なのでしょうか。
おやおや、おやさい どんな内容?
おやおや、おやさいでは、お野菜のマラソン大会が開かれています。
いろいろなお野菜がマラソン大会に参加しているのですが、ただお野菜のことを紹介しているだけではないのが、この絵本の面白いところ。
文章が言葉遊びのようになっていて、リズムよく読み聞かせすることができます。耳なじみも良いですね。
また、マラソン大会に参加していない観客や街の住人もみーんなお野菜!
きゅうりが自転車に乗っていたり、さつまいもが釣りをしていたり…
お野菜がまるで人間にのように動いているのも、この絵本に引き込まれる魅力の1つですね。
出てくるお野菜は擬人化されているのですが、お野菜そのものの質感はリアルに描かれています。
初めて見る者の多い赤ちゃんや幼児にとって、絵本で見て言葉や物として認識していくものがたくさんあります。
もちろん可愛らしいキャラクターになっている絵で描かれている絵本を読むのも良いのですが、リアルな描写の絵本は実物を見た際に同じものだと認識しやすいのです。
そのため私は、このような内容の絵本にはリアルな描写をおすすめしています。
昔話やいわゆる物語系の絵本の時は、物語に入り込めない…という面もあるのでリアル過ぎない絵本を選んだり…と使い分けています。
おやおや、おやさい 何歳から読める?
おやおや、おやさいは2~4歳向きとされています。
我が家の長男は3歳の頃に初めてこの絵本を見つけて、読みました。
次男は食べ物の絵本が好きだったので、1歳の頃には読んでいました。
3歳の頃に読んだ長男は、ストーリーもしっかりわかり、言葉遊びのような文章も理解できているようでした。
お野菜の名前も「これは〇〇だよね」と知っているものから確認していくような感じで楽しんでいました。
1歳の頃に読んだ次男は、ストーリーの理解はいまいちだったと思います。
ですが文章のリズムの良さを楽しんでいて一生懸命真似して口に出していました。可愛かったなぁ。
また出てくるお野菜の名前を「なあに?」と指さして聞き、実際に野菜を見た時に「(絵本に)でてたねぇ」と言っていました。
このように対象とされている年齢でなくても、十分に楽しめる絵本になっています。
無理にストーリーを読もうとしなくて大丈夫です。
お野菜の名前が気になるなら、1ページずつお野菜の名前を伝えるのもよし。
特定のお野菜が気になるなら、そのお野菜をページごとに追ってもよし。
お子さんが楽しめる方法で絵本を楽しみましょう。
おやおや、おやさい 実際に読み聞かせをして
初めておやおや、おやさいを読んだのは長男へ読み聞かせをした時。
野菜があまり好きではなかった長男に、野菜に親しみを持ってもらおうと図書館で探しだした絵本がこのおやおや、おやさいでした。
擬人化されたお野菜たちがマラソンをしていたり、釣りをしている…というのが長男には面白かったようで、何度も繰り返しストーリーを読んでいました。
次は、次男が1歳の頃。
0歳から読み聞かせをしてきて、次男は食べ物の絵本に興味をもちやすいな、と感じて読み聞かせをしました。
やはり長男の時とは違い、ストーリーを楽しむというよりは出てくるお野菜を見て楽しむ…というスタイルで読んでいました。
離乳食も終わりの方を食べていた頃だったので「これはおやおや、おやさいで見た○○だよ。」と伝えたりしていました。
そのおかげか、お野菜の名前はたくさん覚えていたように思います。
私が所属していた読み聞かせサークルで、2歳以上のお子さんに向けて読んだ時は、以下のような多くの反応がありました。
- 絵をじっくりと見ている子
- 「かぼちゃがいるよ~」「にんにくはしってる~」と知っているおやさいの名前をたくさん返してくれる子
- 文章をよく聞いていて「○○ はくしゅは てれくさい だって~!」とリズムの良さを感じてくれる子
さまざまなタイプのお子さんがいらっしゃいましたが、どのお子さんも自分の楽しみ方でおやおや、おやさいを楽しんでくれていました。
・おやおや、おやさいを学びにつなげるポイント
たくさんのお野菜が出てくるので、絵を見ながら「これは〇〇だね」「これは何だと思う?」と話をする。
→お子さんが違う答えを言っても「違うでしょ」と注意する必要はありません。
「これは〇〇だね」と優しく教えてあげてください。
リズムのよい文章を一緒に声に出して読む。
→言葉遊びを一緒に楽しんでみて下さい。
自分の出した声を自分の耳で聞くことで、読み流していた言葉に意識が向き理解が深まります。
読むだけでも楽しいのですが、以上の点を意識して読み聞かせをすると、おやおや、おやさいが学びにつながります。
ぜひ読み聞かせと一緒に、試してみて下さい!
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