効果あり!絵本の読み聞かせ

絵本
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「絵本の読み聞かせで頭が良くなる。」と耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

   


最近はブックスタートという活動も広がり、自治体から0歳児に絵本を無料配布してくれるところも増えてきました。
実際に絵本の読み聞かせには効果があるのでしょうか。

   


我が家で実際に絵本の読み聞かせを続けてきた結果…効果はあると感じます!
我が家での経験を踏まえて、どのような効果があるのか、どんな絵本がおすすめか、読み聞かせの際に注意すべき点などをまとめました。

 

   

こんな人におすすめ
・絵本の読み聞かせに効果があるのか知りたい。

・効果的な絵本の読み聞かせをしたい。

・年齢にあった読み聞かせの絵本が知りたい。

効果あり!絵本の読み聞かせ 目次

1.絵本の読み聞かせによって得られる7つの効果
2.絵本の読み聞かせに効果があるのはなぜ?
3.効果あり!絵本の読み聞かせ 年齢別 絵本の選び方
4.絵本の読み聞かせを楽しく続けるコツ
5.絵本の読み聞かせ 注意点・疑問点
6.絵本の読み聞かせ まとめ

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    1. 効果あり!絵本の読み聞かせ 目次
  1. 1.絵本の読み聞かせによって得られる7つの効果
    1. 1.語彙力・話す力・聞く力・記憶力アップ
    2. 2.子どもの感情に働きかける
    3. 3.子どもとのコミュニケーションになる
    4. 4.子どもの集中力が育まれる
    5. 5.子どもの想像力を豊かにする
    6. 6.本好きな子どもに育つ
    7. 7.読み聞かせをするママにも嬉しい効果
  2. 2.絵本の読み聞かせに効果があるのはなぜ?
    1. 1.絵本の読み聞かせで言葉の記憶力が高まる理由
    2. 2.絵本の読み聞かせは子どもの学力にも関係している
    3. 3.絵本の読み聞かせにおける「絵」の効果
    4. 3.絵本の読み聞かせは、文字の読み書きよりも国語力を伸ばす。
  3. 3.効果あり!絵本の読み聞かせ 年齢別絵本の選び方
    1. 1.0~1歳未満児の読み聞かせにおすすめの絵本
    2. 2.1~2歳児の読み聞かせにおすすめの絵本
    3. 3.2~3歳児の読み聞かせにおすすめの絵本
    4. 4.3~5歳児の読み聞かせにおすすめの絵本
    5. 5.4~6歳児の読み聞かせにおすすめの絵本
    6. 6.絵本が付録の雑誌もおすすめ
  4. 4.絵本の読み聞かせを楽しく続けるコツ
    1. 1.ママも子どもと一緒に楽しむ
    2. 2.日によって読み方を変える
    3. 3.無理やり読み聞かせをしない。
    4. 4.目を見て話しかけるように読み聞かせる
    5. 5.子どもの反応を見ながら読み聞かせをする
    6. 6.子どもの疑問や質問には丁寧に対応する
  5. 5.絵本の読み聞かせ ポイント
    1. 1.絵本の読み聞かせでは物語を脚色しない
    2. 2.膝に抱っこして絵本を読み聞かせる
    3. 3.同じ絵本を繰り返して読み聞かせる
    4. 4.絵本の感想を聞く、質問する
    5. 5.子どもが先に内容を話してしまったら褒めよう
    6. 6.最後まで聞けなくても大丈夫
    7. 8.難しい言葉が出てきたときの対処法
  6. 6.絵本の読み聞かせをさまざまな方法で楽しもう
    1. 1.図書館や本屋さん主催の読み聞かせ会に行ってみる
    2. 2.マンションなどの読み聞かせサークルに参加する
    3. 3.絵本の読み聞かせ動画を利用する
  7. 7.効果あり!絵本の読み聞かせのまとめ

1.絵本の読み聞かせによって得られる7つの効果

絵本の読み聞かせをすることで、どのような効果があるのでしょうか。
子どもへだけの効果だけでなく、読み聞かせしているママにも良い効果があります。

   

1.語彙力・話す力・聞く力・記憶力アップ

絵本の読み聞かせには、語彙力を増やす効果があります。

   
語彙力とは、言葉を理解して使いこなす力です。

絵本の読み聞かせは、読めば読むほど新しい言葉が登場します。
普段の生活ではなかなか聞く機会が少ない言葉がちりばめられています。
また多くの言葉に出会うことができ語彙力が身に付きます。
そして初めて聞く言葉でも絵を見て理解できます。
特別な説明をしなくても言葉の意味を理解し吸収していきます。

   


言葉の意味がわかるようになると、自然に覚えて日常生活で使用したりします。また空想のお話の世界を膨らませたりすることができます。
言葉や言葉の意味を理解することを積み重ねていくうちに記憶力が高まります。

   

小さいうちに語彙力を増やす習慣があると、文章を理解する力が必要になった時に大いに役立ちます。

   

また、子どもはいろいろな言葉に触れ、その意味を知ることで、その言葉を使って会話をするようになります。
語彙力が高い子どもは多くの言葉を使いこなせるため話す力もつき、自分の気持ちを上手に表現することができます。
思いが伝わらずにイライラすることも少なくなり、お友達や先生などとのコミュニケーションにも役立ちます。

   

語彙力が高いということは、多くの言葉の意味を理解しているということなので、聞く力もついてきます。
大人も言葉の意味がわからないと聞くのも飽きてしまいますが、言葉の意味が分かると真剣に聞くことができますよね。子どもも同じです。

   

我が家の子どもたちも赤ちゃんの頃から、いろいろな絵本を読み聞かせしてきました。
長男も次男も2歳の頃には同じ年齢のお子さんに比べ語彙が多く「お話が上手だね」と言っていただくことが多かったです。

   

長男は幼稚園に行ってからも、幼稚園であったことを話して聞かせてくれ、お友達のお母さんにも「幼稚園の様子が長男くんのおかげでわかって、ありがたい。」と言われていました。

   

2.子どもの感情に働きかける

ある研究によると、8週間の読み聞かせによって子どもの不安や抑うつなどの問題が減少していたことが判明しています。
さらに読み聞かせには、子どもの問題行動を減らす効果があるとわかったそうです。

   


本の読み聞かせによって語彙力も高まり、ママの話す言葉もよく理解できるようになります。
そのことが問題行動の減少に関係していると考えられます。

また親子のスキンシップを伴った読み聞かせは、情緒の発達にも効果を発揮します。

情緒とは、嬉しい・悲しい・楽しいといった気持ちや感情のことです。
   

はじめのうちは、読み聞かせをするママが子どもと一緒に喜んだり悲しんだり怖がったりすることで、いろんな感情を学びます。
そこから子どもはいろんな感情を読み取れるようになり、感情がどんどん豊かになっていきます。
情緒の豊かさは、今後コミュニケーション能力をつける上で必要不可欠な力となります。

   

3.子どもとのコミュニケーションになる

絵本の読み聞かせは、忙しいママを子どもが独占できる特別な時間です。
最近は共働きの家庭も増え、子どもと触れ合える時間が限られます。
忙しくても寝る前の30分程度、親子のコミュニケーション時間として親子で読み聞かせをしましょう。
その時間は、子どもの情緒安定にも大きな意味があります。

   

読み聞かせをするとき、子どもを膝の上にのせたり、寝る前に顔をくっつけて読み聞かせをすると思います。
その時、ママと子どもの距離はとても近くなるはずです。
この距離で読み聞かせをすることで、IQやストレス耐性が上がる愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌が活発になるといわれています。

   

子どもはママの体温を感じながら絵本の話を聞き、安心します。
そのことで子どもは愛されていることを本能的に感じ取れ、親子のコミュニケーションにプラスの効果を与えてくれる特別な効果があります。

   

ママにとっても絵本の読み聞かせは子どもの心の成長に気づかされる貴重な時間となります。

   

我が家では読み聞かせをする時は、寝る前に長男・次男と寝転がってくっついて読みます。
読み聞かせをした後は、子どもたちにも笑顔が見られることから、親子のコミュニケーションにプラスに働いていると感じられます。

   

4.子どもの集中力が育まれる

子どもの集中力は短く、最初のうちは読み聞かせにもなかなか集中してくれないことがあります。
しかし集中力はトレーニング次第で高めることができます。
動くことが大好きで読み聞かせに慣れていない子どもでも、あきらめず毎日少しずつでも読み聞かせの時間を作りましょう。
だんだんと聞く力がつき、集中できるようになってきます。

   

集団生活でじっとしていられないと悩んでいるママは、ぜひ絵本の読み聞かせを試してみて下さい。

   

我が家の3歳の次男も、自分で動けるようになってからは読み聞かせをしていてもちょろちょろと動き回っていました。
ですが、毎日読み聞かせを続けているうちに絵本の読み聞かせ中だけですが、話が終わるまで集中して聞いていられるようになりました。

   

5.子どもの想像力を豊かにする

絵本の読み聞かせには、情緒の発達とともに想像力と感性を豊かにする効果があります。

   


幼児向けの絵本は簡潔な言葉とわかりやすい絵で描かれているものが多いです。聞こえてくる言葉と絵を見ながら頭の中で思い思いの物語を作り上げ、自由に想像することができます。

   

また話がどんどん進み、一方的に情報が与えられ、受け身な行動であるテレビやDVD。

   

しかし絵本は自分のペースでゆっくり読み進めることができます。
気になったところをじっくり読んだり、もう一度読み返すことができます。
なにかを起こすタイミングも自由です。
これが小さなこどもの想像力や感性を伸ばし、考える力を養ってくれます。

   

読み聞かせは、空想の世界を言葉で聞くので、自分で自由に想像を膨らませながら場面の様子や登場人物の気持ちを理解しようとします。
また主人公はどうしてそんなことをしたのだろう…と自分が予測した内容との違いに葛藤することで疑問を持つ力や探求心を高めます。

   

我が家の長男は空想を膨らませて話したり、絵を描くことが好きです。
お話を考える作文の宿題なども、苦なくできているようです。

   

6.本好きな子どもに育つ

言葉の意味を十分に理解できていない頃から読み聞かせで絵本に触れている子どもは、多くの言葉や物語と触れ合います。
新しい言葉や物語に触れていくうちに

・もっといろいろな言葉に触れたい
・話を読んでほしい

という欲求が高まり、本に対する興味がわいてきます。

   

また、読み聞かせを経験している子どもは、自分から進んで読書する傾向が高いです。
そのため文字や本に対する抵抗が少なくなります。
小さいうちから読み聞かせを通してたくさんの絵本に触れておくことで、本の魅力を感じ本の中に入り込む面白さを知ります。
そこが本好きな子どもへと成長する一歩となります。

   

本好きに成長すると、学童期の頃に本を読みたいという興味が高まります。
さまざまな困難を乗り越えるためのカギを本から見つけることができるということにも気づき始めるでしょう。

   

我が家は最低でも2週間に1回は図書館に行く位本が好きです。
夜寝る前はかならず本の読み聞かせをしてもらいに来るほど、本好きに育っています。

   

7.読み聞かせをするママにも嬉しい効果

読み聞かせの効果は、子どもにだけあるわけでなくママのストレスを減らす効果も期待できそうです。

   


東北大学加齢医学研究所・川島隆太教授の脳科学研究グループと山形県長井市の共同研究で、訳40組の幼児とその家族を対象に読み聞かせの研究を行いました。
この研究では8週間にわたり、読み聞かせの前後に子どもの行動に対するママのストレス状態を調べました。

   

その結果、読み聞かせをしたママのストレスが減っていることがわかったそうです。
読み聞かせの時間が長くなればなるほど、ママの育児ストレスが減少する傾向にあるとのこと。これは嬉しい効果ですね。

   

絵本は腕のいいカウンセラーとも呼ばれ、子育てのイライラを和らげてくれる効果があります。絵本自体に大人の心を整える作用があり、心身のバランスを整える効果が高いといわれています。

   

私自身も子どもたちに読み聞かせをしていると、一緒に物語の世界に没頭でき、イライラしていた気持ちが和らいでくるのを感じます。
面白い話の時は、読み聞かせをする直前まで子どもたちを叱っていても、一緒に本を読み進めるうちに笑ってしまいます。
そして、いつのまにか心が落ち着いているのを感じます。

   

2.絵本の読み聞かせに効果があるのはなぜ?

幼児期の読み聞かせが大切と言われる1番の理由は、幼児期には脳が著しく発達することが挙げられます。
どこかで耳にしたことがあると思いますが、幼児期の脳は3歳までに成人の約80%まで完成するといわれています。
さらに6歳までに90%にまで達することから幼児期の刺激はとても重要になります。このことから幼児期の読み聞かせはたくさんすべきだといわれるのです。

   

1.絵本の読み聞かせで言葉の記憶力が高まる理由

脳医学を勉強にも応用している脳神経外科医の林成之教授は、多くの言葉を記憶するのを助ける脳の神経細胞「海馬回」について以下のように言っています。

   

・脳は、情報が多角的に重なることで、より強く記憶する仕組みを持っています。(中略)海馬回には、複数の情報が入ることで興奮し、その機能が高まるという特質があります。(引用元:林成之(2011)『困難に打ち勝つ「脳とこころ」の法則ーゾーンと海馬があなたを強くするー,祥伝社)
   

そのため、情報を多角的に重ねるために、覚える時は文字を追うだけでなく、声に出して読み、絵を見ることが大切なのです。
「文字」「声」「絵」がそろうのは、絵本の読み聞かせです。
この3つがそろう絵本の読み聞かせを通して、複数の情報を1度に取り込むことで、海馬回の機能を高めることができます。
その結果として言葉を記憶する力が向上します。

   

少し大きくなって、自分で文字を読めるようになったら絵本を音読するのもおすすめです。
音読は目で文字を追い、声に出して、自分の耳で聞き、絵を見るということを1度に行う高度な作業になります。
音読することで読み聞かせ同様、言葉を記憶する力が向上します。

   

2.絵本の読み聞かせは子どもの学力にも関係している

少し古い資料ですが「平成25年 全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究について」では

   

家庭における読書活動(小さい頃絵本の読み聞かせをした、子どもに本や新聞を読むようにすすめている等)が子どもの学力にもっとも強い影響力を及ぼす」とあります。<参照: 平成25年 全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究について >

   

つまり、読み聞かせをしてもらった経験が学力向上につながることが判明しているのです。

   

高校や大学受験だけでなく、中学受験でも今は大量の文章を短時間に読みこなす力が問われるような問題が出題されます。
絵本の読み聞かせを多く経験した子どもの頭の中には、テストで論文や物語の読解問題を解くときに、まるで絵本を読んでいるかのように情景が浮かびます。
複雑な感情が入り混じる物語でも、登場人物の気持ちが正確に読み取れ、すらすらと問題が解けるようです。

   

3.絵本の読み聞かせにおける「絵」の効果

上記の理由に加え、さらに「絵」の力について付け加えます。
定番の絵本に昔話があります。
昔話には、今の子どもたちが知らない言葉がたくさん出てきます。
三匹のこぶたで一番上のこぶたが作った家の材料「わら」や、ももたろうなど多くの昔話でおじいさんやおばあさんが住んでいる「かやぶき屋根」の家など、日常生活で目にする機会も少なく馴染みもないですね。
言葉だけで説明するのは非常に難しいです。

   


イギリスのことわざに、このようなものがあります。

1枚の絵は1000の言葉に値す

   

つまり、1枚の「わら」や「かやぶき屋根」の絵は、それらの説明を1000回することと同じであるということです。
読み聞かせの場で、絵と言葉を一致させる子、後ほど親と一緒に図鑑などを開いて確認する子とスタイルはさまざまですが、時間が経っても絵の力は消えません。

   

タイミングはそれぞれですが、絵と言葉が一致した時、それは1000回分の学びに値します。
今まで知らなかった言葉の意味が一瞬で心に深く刻み込まれるのです。

   

我が家の長男が通っていた幼稚園では餅つきの行事があったのですが、年少ではじめて行った時に「杵」と「臼」をはじめて目にしました。
しかし、絵本で見たことがあったので「お餅をぺったんするのが杵だよね。」とすぐに理解することができました。

   

このように絵本そのものが言葉の宝庫となっていて「絵」も含めて語彙力を上げてくれるのです。

   

3.絵本の読み聞かせは、文字の読み書きよりも国語力を伸ばす。

元お茶の水女子大学教授の内田伸子さん(現十文字学園女子大学教授)は「幼児期の読み書き能力や語彙能力」と「家庭環境」と相関関係について研究しました。

   

その研究によると、文字の読み書きについては親の学歴や教育への投資、子どもへのしつけ方法に連動して3~4歳ごろまでは差があります。
しかし5歳になるとほとんど差がなくなったとされています。

   

一方、語彙力については3~4歳の差が、5歳になっても謙虚な差となって表れていました。
<参照:学力格差は幼児期から始まるか?~保育と子育ては子どもの貧困を超える鍵になる~ 内田伸子>

   

つまり、文字の読み書きについて早期教育的な働きかけをしても、5歳になればほぼ横並びになる一方で、語彙力については幼い頃からの働きかけの効果が、年齢を重ねても続くといえます。

   

語彙力は、上記で述べたようにコミュニケーション能力につながりますし、学校に行って勉強するようになれば国語力などにも直結します。
絵本の読み聞かせは、幼い頃から楽しく続けていくことで長期的に見れば、読み書きの早期教育を行うよりも教育的効果があると考えられます。

   

3.効果あり!絵本の読み聞かせ 年齢別絵本の選び方

絵本の読み聞かせは、何歳ごろから始めると効果があるのでしょう。
結論としては、新生児の頃から始めても教育効果はあります
新生児のうちは絵本を読み聞かせても、物語の内容を理解することはできません。ですが生のママの声を聴いて安心感を得る効果があるのです。

   

また絵本を読む時は普段よりも優しい声でゆったりと読み聞かせをするママが多く、その声が子どもの心を癒してくれるという効果もあります。

   

本屋の児童書コーナーにはたくさんの絵本が並んでいます。
私は絵本を購入する前に、まずは図書館で絵本を借りています。
そして読んだ時の反応や子どもたち好みの本を見つけてから購入するのをおすすめしています。

   

ここから年齢別にどのような絵本を選ぶと良いか、我が家でおすすめだった本についてまとめます。

   

1.0~1歳未満児の読み聞かせにおすすめの絵本

0~1歳未満児には、言葉のリズムや音が楽しい絵本がおすすめです。
擬音語(ころころ、がらがらなど)や擬態語(動物の鳴き声など)言葉の繰り返しなどが使われているものが好まれます。

   

生後3か月頃までは視力が安定せず色も白黒程度の判別しかできないので、ママの声を聴かせることが目的となります。
言葉のリズムが面白い絵本を選ぶと良いでしょう。

   

生後3か月までは視力が弱い分、生のママの声を聴くことがとても大切になります。
お腹の中にいた頃から聞きなれているママの声は赤ちゃんに安心感を与えます。

   

生後3~5か月頃になると、色の違いがわかるようになってくるので、 絵はわかりやすいシンプルな柄のもので、色合いがはっきりしているものが良いです 。
見開きになっているとさらに目を引きやすいと思います。

   

0歳児の赤ちゃんは絵本を読んでも反応が少ないので、読んでもあまり意味がないかも…と思う方もいらっしゃると思いますが、心配ご無用です。
絵本を読むことで赤ちゃんはたくさんのいろいろな言葉を聞くことができます。
話すことはできませんが、繰り返し聞いたことが頭の中に蓄えられ、やがてその言葉を話し始めます。

   

また、赤ちゃんへの声掛けが苦手なママもいると思いますが、絵本であれば読み聞かせをすることでいろいろな言葉を赤ちゃんは耳にすることができます。
言葉を聞かせてあげるというつもりで、優しくゆっくり読んであげると良いでしょう。

   

赤ちゃんは力加減ができずにページを破いてしまったり、なんでも口にいれてしまいます。
そのため表紙やページに厚みがあり口に入れても大丈夫な材質のものを選びましょう。

   


このような形状でなくてももちろん良いのですが「破かないか心配…」「口に入れてページがふにゃふにゃになっちゃう…」と気にしながら読むより、破けない・口に入れても大丈夫と思っていた方が安心して読み聞かせできます。

   

我が家で0~1歳未満児の頃、よく読んでいた絵本は、ベネッセの「はじめてえほん ひよちゃん」です。

   

   

ひよこのひよちゃんのいろいろな表情に合わせて、擬音語・擬態語が簡潔に使われています。
輪郭や色もはっきりとした絵で描かれているので、はじめて読んであげる絵本としておすすめです。

次に3か月頃からおすすめの絵本は、学研教育出版 絵:かしわらあきお 「あかあか くろくろ」です。

   

主に赤・黒・白の3色が使われていて、子どもの目をひきます。身近にいる生き物などがでてくるので、絵もわかりやすいのでおすすめです。

   

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図書館でよく読んでいたものとしては、偕成社、まついのりこ 作の「じゃあじゃあびりびり」や、文研出版、谷川俊太郎 作、元永定正 絵の「もこもこもこ」などもおすすめです。

   
   

この2冊は、どちらも擬音語で描かれていて読み聞かせをすると喜ぶ赤ちゃんが多いです。
我が家の次男は「もこもこもこ」が特に大好きで、表紙の生き物(?)がどんどん変化していくのが面白い1冊です。

 

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2.1~2歳児の読み聞かせにおすすめの絵本

1~2歳児の読み聞かせにおすすめの絵本は、0~1歳児未満におすすめの絵本同様に、繰り返し同じ言葉が出てきたり、リズミカルに読める本です。
口にするのが楽しくなるような言葉が使われているものを選ぶと、子どもも楽しくおしゃべりの練習ができます。

   

まだストーリーはあまり理解していないことが多いので、比較的短めで簡単な絵本のほうが楽しく読み聞かせできると思います。

   

我が家で1~2歳児の頃に読んでいた絵本は、童心社からでている、松谷みよ子 作、瀬川康夫 絵の「いない いない ばあ」です。

   

   

長く子どもに親しまれている絵本で「いないいないばあ」が繰り返される内容で「次に出てくるのは誰かな?」と楽しみながら読み聞かせできる絵本です。

   

少数派の意見かもしれませんが、我が家の次男は「ちょっとくまちゃんのお顔がこわいの。」と、くまのページだけ飛ばして読んでいました。
良い本だからと、怖がるのを無理して読まなくても大丈夫です。
お子さんが絵本を楽しんでくれるのが一番です。

   

もう1冊おすすめの絵本が、ブロンズ新社からでている、かがくいさとし 作「だるまさんシリーズ」です。

「だ・る・ま・さ・ん・が(と)(の)」というリズミカルなフレーズと、そのあとにくるだるまさんのインパクトのある絵に、子どもたちは夢中でした。
次に何が来るかわかっているけれど、ページをめくるたびに「キャーッ‼」と大笑いする子どもたちを見ていると、私も一緒に笑顔になれました。

図書館で良く借りていた絵本は、福音館書店から出ている、安西水丸 作「がたん ごとん がたん ごとん」です。

   

   

最初は誰も乗せていないきかんしゃに、次々と日常生活で目にする身近なもの(哺乳瓶やスプーンなど)を乗せていく…という繰り返しを楽しめるお話です。
まだはっきりと単語は言えない時期でしたが、次に乗るであろうものの名前を赤ちゃん語で叫んでいました。

   

 

3.2~3歳児の読み聞かせにおすすめの絵本

2~3歳児の読み聞かせにおすすめの絵本は、だんだんとストーリーも理解できるようになってくる年齢なので、ごく簡単なストーリーのものが良いです。

   

以下のようなものを選ぶのがおすすめです。

   

  • 同じような展開が繰り返されるもの
  • めくるのが楽しくなるようなもの
  • 子どもの好奇心がそそられるもの
  • 子どもが興味を持ったもの

お子さん自身に絵本を選んでもらうのもおすすめです。

ストーリーが理解できるようになってきたとはいえ、一度でストーリーを理解するのは難しい年齢です。何度も読み聞かせをお願いされると思います。
疲れている時などは大変ですが、繰り返し読み聞かせすることで少しずつ絵本の内容を吸収していくので、できるだけ付き合ってあげましょう。

   

我が家で2~3歳児の頃によく読んでいた絵本は、福音館書店から出ている、林明子 作「おつきさま こんばんは」です。

   

夜になり、おつきさまがだんだんと出てきて、ちょっとしたアクシデントで一瞬おつきさまが見えなくなります。
最後には綺麗に見えるようになって、おつきさまが笑顔になった…という簡単なストーリーで、とてもきれいな絵で描かれています。

   

この絵本を読んだ後は、外で月を見るたびに「おつきさまだー!」と喜ぶようになりました。特に満月の時は絵本にでてくるおつきさまと同じ形になるので、大興奮でした。

   

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図書館で良く借りていたのは、福音館書店から出ている、小西英子 作「サンドイッチ サンドイッチ」です。

   

サンドイッチを作る過程が1ぺージに1つずつ描かれていて「ぼくもサンドイッチつくりたい~」と言っていました。
繰り返し読み聞かせしてほしいと頼まれ、1日で最高8回読んだ、次男お気に入りの絵本です。

   

4.3~5歳児の読み聞かせにおすすめの絵本

3~5歳児の読み聞かせにおすすめの絵本は、想像力を働かせて読めるストーリー性ののあるものが良いです。
楽しく優しいストーリーで、言葉がわかりやすいものがおすすめです。

   

3歳ころから幼稚園や保育園に通っているお子さんが増え、子どものストーリーの理解度が上がってきます。
幼稚園や保育園での生活に刺激を受けて、今までよりもいろいろなことへの興味が広がります。
それによって、いままでお気に入りだった絵本とは少し違った傾向の絵本が好きになるかもしれません。
子どもの興味の幅を広げられるようにいろいろな絵本を読み聞かせしましょう。

   

興味があれば対象年齢以上のものでも読んで大丈夫です。
赤ちゃんの頃に読んでいた絵本を引っ張り出してきて読むと、改めて意味がわかったり、新しい発見があるものです。

   

我が家で3~5歳ごろによく読んでいた絵本は、福音館書店から出ている、ディック・ブルーナ 文 絵「うさこちゃんシリーズ」です。

   

うさこちゃんの日常を切り取ったような内容で、自分がうさこちゃんになったかのように読み聞かせを聞いてくれます。
うさこちゃんが絵本の中でやっている遊びを実際にやってみたり、反対に自分がやっていた遊びをうさこちゃんの絵本の中で見つけて「うさこちゃんもやってるね~」と日常生活に結び付けて読み聞かせを聞くようになりました。

   


 

この頃に図書館で良く借りていた絵本は、福音館書店から出ている、中川李枝子 作、大村百合子 絵「ぐりとぐらシリーズ」です。

   

野ねずみのぐりとぐらが、森で生活している中で出会うさまざまなことを楽しみながら過ごす、日常の1ページを切り取ったようなシーンがたくさんあるのが印象的な絵本です。
ストーリーも長すぎず身近過ぎず、子どもに理解しやすい絵と文章で描かれています。

   

我が家の子どもたちは、このシリーズの「ぐりとぐらのおきゃくさま」という絵本がお気に入りで「おきゃくさまって〇〇〇さんなんだよね。だって、これってさ…」となぞ解きをするように楽しんでいました。

   

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5.4~6歳児の読み聞かせにおすすめの絵本

4~6歳児の読み聞かせにおすすめの絵本は、想像力を働かせて読めるものです。
絵本のキャラクターの気持ちなどを表現している本や、いろいろと考えさせられる内容の濃い絵本も良いです。子ども自身に選ばせるのも良いですね。
ストーリー性の高いものや、昔からある日本の昔話や世界の昔話などを読み聞かせしてみましょう。
登場人物の気持ちを想像させながら読み聞かせることで、人の気持ちを考える練習になります。

   

4~6歳児の頃に我が家でよく読んでいた絵本は、岩波書店から出ている、バージニア・リー・バートン 文・絵「ちいさいおうち」です。

   

居心地のよいところに建っていたちいさいおうちが、周りの開発により住む人もいなくなり、どんどんみすぼらしくなっていき…ちいさいおうちがどうなっていくのか、という話なのですが、ちいさいおうちの気持ちを深く考えることができる絵本です。
我が家でも「この時、ちいさいおうちはどう思っていたんだろう。」と話し合いながら読んでいました。

   

5歳以上は少し長めの物語にも挑戦してみましょう。
小さい頃から読み聞かせを続けていると、少し長めの絵本でも集中して聞けると思います。また、たまにはストーリー性にこだわったものでなく、言葉遊びや早口言葉を題材にした絵本を読み、親子で一緒に遊ぶのも楽しいですね。

   

6歳からは想像力を育むような絵本がおすすめです。
このくらいの年齢になると、自分で文字を読めるようになってきますが、本人が嫌がらなければ読み聞かせを続けてあげましょう。

   

子どもが1人で読む場合も、もちろん想像しながら読んでいるのですが、言葉を拾いながら同時に想像するのは、この年齢ではまだ難しいものです。
それが読み聞かせだと、耳から入ってくる情報に集中できるので、自分で読むよりも広い視点で想像することが可能になるのです。

       

このように培われた想像力は、子供が成長していく上で自分で何かを想像する原動力になるはずです。

   

我が家で7歳の長男が最近読んだ絵本は、ブロンズ新社から出ているマージェリィ・W・ビアンコ 作「ビロードのうさぎ」です。

   

持ち主の男の子に大切にされていたビロードのうさぎが、あることをきっかけに男の子と離れ離れになり、処分されそうになってしまい…というお話なのですが、ビロードのうさぎの気持ちを深く考えられる絵本です。

   

我が家では絵本を読んだ長男の感想に「気になるところ、そこなの?」とつっこみたくなりましたが、絵本を読んでの感想に正しい・正しくないはありません。
新たな視点が見えて、私も面白かったです。

   

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6.絵本が付録の雑誌もおすすめ

子育て系の雑誌には、絵本が付録についているものがあります。
我が家では白泉社から出ている「kodomoe」という雑誌をよく買っています。

   

雑誌の内容も育児情報満載で面白いのですが、付録についている絵本が我が家のお気に入りです。薄くて持ち運びに便利なので、長時間の移動がある時なども便利です。

   

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年齢が上がるにつれて、子どもの理解力は上がり、興味も変わっていきます。
そのため、子どもの成長に合わせて絵本を選ぶ必要があります。
絵本には対象年齢が記載されているものが多くありますが、あくまで目安として参考にしてください。
子どもが興味をもつことや、面白いと感じる絵本を選ぶことが大切です。

   

4.絵本の読み聞かせを楽しく続けるコツ

絵本の読み聞かせにはいろいろな効果がある、とわかっていてもどうやったら楽しく続けられるのかわからないという方もいらっしゃると思います。
絵本の読み聞かせを楽しく続けるコツをいくつかまとめました。

   

   

1.ママも子どもと一緒に楽しむ

絵本の読み聞かせをする時は、読み聞かせの時間をママが子どもと一緒に楽しむことがなにより大切です。
同じ本でも読み聞かせる人の声によって印象が大きく変わります。
ママが楽しい気分で読み聞かせできないと、子どもは楽しい気持ちになれません。

   

子どもの学力向上のために、と毎日無理する必要はありません。
子どもたちは大人の気持ちに敏感です。親からの「読み聞かせをしなければいけない」という義務感や焦りが子どもには伝わり、本が嫌いになってしまいます。
学力向上のために無理やり読み聞かせするのは逆効果です。
お互いが楽しく読める時に読み聞かせを行いましょう。

   

2.日によって読み方を変える

   

通常、絵本を読む時は過度な演出はせずに読みます。
それが子どもの想像力を育み、登場人物の気持ちを考えることにつながるのですが、同じ絵本を何度も読んでいると飽きてしまうこともありますよね。

   

例えば強弱をつけて読む日、声を小さめにして読む日などいろいろな読み方をすれば、同じ本でも飽きずに読み聞かせをすることができます。
また違う読み方をすることで新たな発見があるかもしれません。

   

3.無理やり読み聞かせをしない。

赤ちゃんの頃から読み聞かせをしていても、絵本の読みきかせを嫌がる子どももいます。
嫌がる子どもに無理に読み聞かせを続けると、本当に本を嫌いになってしまう可能性もあるので要注意です。
読み聞かせは強要せず、本人が読んでほしくなるタイミングを待ってあげましょう。
読んでいる途中にページをめくることも無理に止める必要はありません。興味のあるページを、子どものペースでじっくり見せてあげましょう。

   

4.目を見て話しかけるように読み聞かせる

   

絵本を読み聞かせるときは、技術で読むのではなく、子どもの目を見て話しかけるように読み聞かせしましょう。
同じ絵本でも読んでいる人の気持ちや、聞いている人の気持ちで感じ方が変わってきます。
その時に感じた気持ちを大切にして、読み聞かせをしましょう。

   

5.子どもの反応を見ながら読み聞かせをする

読み聞かせを始めたばかりの頃は、話に集中できず飽きてしまったり、ページを勝手にペラペラとめくり、どんどんと話を進めてしまうこともあります。
そんな時は、子どもが興味を持ちやすい動物やキャラクターの絵本や、日常生活と関係の深い話などで興味や関心を高めるのも1つの方法です。

   

読み聞かせに慣れてきたら、読み聞かせをしながら子どもの反応に注意しましょう。
聞きづらそうにしていないか、話すスピードは速くないか、子どもが興味を持って聞いてくれているかを見て、読み聞かせの仕方を考えてみましょう。

   

6.子どもの疑問や質問には丁寧に対応する

読み聞かせに慣れてくると、子どもは自分が疑問に感じたことを声に出してくるようになります。
「○○ってなに?」「○○ちゃんはどうして泣いているの?」などわからないことが出てくると、ママに質問してきます。

   

そんな時は話を進めることにこだわらず、本に書いていないことであっても一緒に想像したり、子どもに丁寧に教えてあげましょう。
内容を気にするあまり、最後まで黙って聞いてほしいと思うかもしれませんが、それでは子どもの知的好奇心は育ちません。
質問には気長に1つずつ答えてあげましょう。

   

5.絵本の読み聞かせ ポイント

   

基本的には、好きなように読み聞かせをして構わないのですが、少しだけ注意したほうが良い点や、こんな時はどうしたら良いのかなどの疑問点・解決策をまとめます。

   

1.絵本の読み聞かせでは物語を脚色しない

絵本の読み聞かせでは気分がのってくると、朗読劇でもやっているかのようにやりすぎてしまうママも多いのではないでしょうか。

   


しかし、絵本の読み聞かせでは大げさな表現は控えましょう。
絵本の読み聞かせで脚色をしすぎると、子どもの絵本への興味が中断されてしまうこともあります。
淡々と読む方が、子どもは物語の世界に入りやすく想像力が育まれます。

   

また絵本に載っていないセリフを入れないようにしましょう。
文章は場面ごとに絵に合わせて1番良い状態を考えて作られています。
子どもは絵本のリズムも楽しむものなので、作り替えることはせず読み聞かせましょう。

   

2.膝に抱っこして絵本を読み聞かせる

絵本の読み聞かせでは、膝の上で抱っこしながら読むことをおすすめしています。

   

抱っこをしながら絵本を読み聞かせることで、子どもは全身でママの愛情を感じることができます。
下にきょうだいが産まれたり、幼稚園に入園したなどの環境の変化があった時、なんだか子どもが怒りっぽいなと感じた時、ママのぬくもりは大切です。
ぜひ時間を作って子どもに安心感を与えてあげましょう。

   

もちろんさまざまな状況で膝に乗せて読むのが難しいこともあります。
その場合は、どこか1か所だけでも子どもとくっついて読むと良いでしょう。
隣に座って足をくっつける、隣に寝そべって半身をくっつける…などどこかがくっついていると、子どもはママのぬくもりを感じ安心するものです。

   

基本的にこうでなければいけない、という読み聞かせのスタイルはありせんが、子どもと同じ立場で本を読み、その世界を共有するという意味では同じ方向を向いて読み聞かせた方が良いのではないか、と感じます。

   

3.同じ絵本を繰り返して読み聞かせる

   

子どもが何度も同じ本を読みたがるのはとても自然なことで、子どもがこの本を面白いと思っている証拠です。
繰り返しの中にも、子ども視点の新しい発見がひそんでいるものです。

   

子どもは同じ本を何度も聞いているうちに、言葉を吸収して語彙力を養います。
絵本の読み聞かせの回数が増えるたびに子どもは文章を覚えます。
何度も同じ本を持ってきて読み聞かせをねだることは多々ありますが「今は語彙力を養いたい時なんだな。」と考えて、付き合ってあげましょう。

   

4.絵本の感想を聞く、質問する

絵本の読み聞かせは、子どもが自由に想像力を働かせ楽しむことが重要です。
さらに読み聞かせの後に、子どもに絵本の感想を聞き、自分の言葉で話してもらうことで考える力も高まります。

   

5.子どもが先に内容を話してしまったら褒めよう

子どもは繰り返し絵本を読み聞かせているうちに、いつの間にか内容を覚えてしまい、絵本の内容を先にどんどん話してしまうことがあります。
子どもは絵本の内容を得意げに言いたくて仕方ありません。

   

まずは覚えられたこと、それを口にできたことを褒めてあげましょう。
褒められたことで子どもの自信につながります。

   

6.最後まで聞けなくても大丈夫

   

子どもが絵本以外のことに気を取られてしまい、最後まで読めないこともあると思います。ですが、頑なに最後まで読もうとしなくて大丈夫です。
また読みたくなれば、子どもから読んでほしいと言ってくれると思います。

   

あまりにも興味がなさそうな場合は、もしかするとその絵本が子どもにあっていないのかもしれません。
図書館を利用して、子どもの興味のある絵本を探してみましょう。

   

8.難しい言葉が出てきたときの対処法

絵本に難しい言葉が出てきたときは、簡単な言葉に言い換えるより、その言葉がどういう意味か教えてあげると良いでしょう。
小学生であれば、辞書で一緒に調べてみても良いかもしれません。

   

絵本の言葉はリズム感なども含めて、うまく作られているものがほとんどです。
できれば書かれている言葉のまま、読み聞かせしましょう。

   

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6.絵本の読み聞かせをさまざまな方法で楽しもう

   

絵本の読み聞かせというと、自宅で行うものというイメージを持っている方も多いですね。
最近では、図書館や本屋さん主催の読み聞かせ会や、私が代表をつとめているような読み聞かせのサークルなどもあります。

   

また、自分で読むのが苦手なママには、絵本の読み聞かせ動画などもあります。
親子で一緒に楽しめるように読み聞かせ会やサークルに参加したり、絵本の読み聞かせ動画を利用するのも良いでしょう。

   

1.図書館や本屋さん主催の読み聞かせ会に行ってみる

最近では、図書館や本屋さんでボランティアの方や店員さんが読み聞かせ会を開催しています。
外で読み聞かせを聞くときに、子どもがじっとしていないから行けないのではないか…と思うママもたくさんいらっしゃると思います。

   

ですか、じっとしていなくても泣いてしまっても大丈夫です。
多くの読み聞かせ会では、子どもはじっとしていませんし、動き回ったり遊んだりしている姿も多くみられます。

   

そんな状態でも、耳は読み聞かせをしている内容を聞いています。
後から聞いてみると、絵本に出てきたものを覚えていたりして、こちらが驚かされます。

   

あれこれ心配するより、まずは行ってみてママが楽しみましょう。
親同士の交流や、リフレッシュの場として行くのもありです。

   

2.マンションなどの読み聞かせサークルに参加する

   

私は今年度、参加している読み聞かせサークルの代表をしています。
月に1回、季節と年齢にあった絵本を選び子どもたちに読み聞かせをしています。

   

0歳から3歳くらいまでのお子さんを対象に月に1回絵本の読み聞かせを行っています。
読み聞かせと一緒に手遊びをしたり、ママ同士の交流の場としても開催しています。ママたちが肩ひじ張らずに、気軽に来られるような雰囲気にしています。

   

3.絵本の読み聞かせ動画を利用する

   

どうしても自分で読むのが苦手なママには、絵本の読み聞かせ動画(デジタル絵本)を利用する手もあります。

   

絵本の読み聞かせ動画のいい点は、プロの声優さんが声の強弱やスピードを完璧にこなしてくれている点
例えば、子どもが読み聞かせているうちに寝てしまうという「おやすみロジャー」。この絵本は読み方が重要な作品です。
このような作品は、動画を利用するのも良いと思います。

   

 

   

またデジタル絵本は、自分で登場人物を動かしたり、音が出たりと紙の絵本にはない魅力もたくさんあります。
色鮮やかでゲーム感覚で読み進めることができるデジタル絵本は、子どもの楽しい気持ちと好奇心を刺激するのではないか、と思います。
デジタル絵本で読んでから、もう1度紙の絵本で読んでみても面白いかもしれません。

   

絵本の読み聞かせ動画には、良い点もたくさんありますが、スマートフォンやタブレットの画面を見続けることになります。
そのことが視力の低下を招いたり、コミュニケーション不足の原因になる可能性もあります。

   

読み聞かせ動画を使用しての読み聞かせは、本来ママが絵本の読み聞かせをする時に得られる、親子のコミュニケーションとはなりません。
読み聞かせ動画を使用しての読み聞かせと、ママが行う読み聞かせは、また別物として考えた方が良いでしょう。

   

一般的に子供にテレビやスマートフォンをを含めた映像や動画を見せる時間は1日2時間以内が良いと言われています。
絵本の読み聞かせ動画を長時間見せることは避け、お出掛け前の準備中や、ママがつかれたな…という時には頼るのもありでしょう。

   

しかし、ママの声で行う絵本の読み聞かせにかなうものはないので、絵本の読み聞かせ動画は、良いところを取り入れながら上手に付き合っていきましょう。

   

7.効果あり!絵本の読み聞かせのまとめ

   

絵本の読み聞かせには
  • 語彙力・聞く力・話す力・記憶力UP
  • 子どもの感情に働きかける効果
  • 親子のコミュニケーションになる
  • 子どもの集中力が育まれる
  • 子どもの想像力を豊かにする
  • 本好きな子どもに育つ
  • 読み聞かせをするママにも嬉しい効果

これらの効果があることがわかりました。

   

これらの効果を得るためには「親子ともに楽しく読み聞かせ」をすることが一番大切です。

   

時には、図書館や本屋さん主催の読み聞かせ会に参加したり、マンションなどの読み聞かせサークルを利用したり、絵本の読み聞かせ動画を適度に利用したりして、無理せず読み聞かせを続けていきましょう。

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