お正月でも知育

幼児教育
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明けましておめでとうございます。
2020年になりましたね。今年もどうぞよろしくお願いします。

世間もすっかり新年ムード。こんな時は季節に関する行事を子どもが知る良い機会です。
外へ出てもその季節・行事ならではのものがたくさん飾られ、スーパーへ行っても行事にまつわる食材が並んでいて、テレビでもその行事にちなんだものがたくさん出てくる…こんな絶好の機会はありません。
まさに日常を学習(知識)につなげる…ですね。

詳しくはこちら…  子どもを勉強好きにする! ~日常を学習につなげる~

こんな人におすすめ
季節の行事を子どもに知ってほしい。
お正月を子どもにただダラダラと過ごしてほしくない。

1.おせちで知育

お正月といえば、おせち。
最近は1から全部手作りするお家も減ってきたり、何日も同じものを食べるのが飽きてしまうと、単身であったり核家族化が進んだいう理由から少量のおせちや洋風のおせち…なんてものもありますね。

昔より身近でなくなってしまったかもしれませんが、お正月にはおせちというイメージは根付いています。

おせちにはいろいろな具材が入っていますが、それぞれに意味があることをご存知ですか?そもそもなぜおせちをお正月に食べるのか…
以外と知らないですよね。

おせちは、弥生時代に中国の唐から伝わったといわれています。
古来より中国では1年を竹のように節で24に区切って、特別な日を節と呼び、日本にもそれが伝わったとされています。
日本では季節の変わり目などに祝い事をする日を「節日」といい、節日に神様に供える食べ物を「御節供」と呼び、今では簡略化され「御節(おせち)」となりました。
現在ではお正月に食べるおせちは、1年間の収穫を祈り、神様にお供えするものとしての意味があります。

これは、今年の我が家のおせちです。
長男の食物アレルギーがあるので、かまぼこと酢だこ以外は手作りです。

今回詰めたのは

  • 田づくり
  • 伊達巻
  • 黒豆
  • 紅白なます
  • 芋きんとん
  • ぶり
  • 酢だこ
  • かまぼこ
  • お煮しめ
  • チャーシュー(これはただ食べたかっただけで意味はないです)

田づくりは「田作り」のことで、字の通り「田を作る」ことを意味しています。昔。畑の肥料に乾燥したイワシを使用するほど、大量にイワシが取れていたことから五穀豊穣を願っておせちに入れられています。
地域によっては、ごまめとも呼ばれます。

伊達巻は、江戸時代に長崎で「カステラかまぼこ」といわれ(一般的にカステラかまぼことは、沖縄の郷土料理です。)しゃれた人を意味する「伊達者」が身に着けていた着物のようだったことから、伊達巻といわれるようになりました。
重要な書を巻物にすることから、伊達巻の形を巻物に見立て、知識が豊富になるようにという願いが込められています。

黒豆は、邪気を払い、昔は働くといえば多くの人が農作業だったので、日焼けするほどマメに働けるようにという願いが込められています。
また豆自体も健康や丈夫であることを表す語句だったため、健康に働けるようにとおせちに入れられています。

紅白なますは、現在は大根と人参を甘酢であえたものが一般的ですが、もともとは生の魚と大根・人参を酢であえたものだったので、なますと呼ばれるようになりました。
水引のような形状で祝いの意味があります。

きんとんは、もともとは中国から伝わった「金飩(こんとん)」が転じて「金団(きんとん)」になったといわれています。黄金に見立てて豊かな1年を願う、金運を呼ぶとされています。

ぶりは、出世魚といわれることから、将来出世できるようにという願いが込められています。西日本では一般的なおせちの具材です。
我が家は東日本ですが、前日に余ったぶりのお刺身があったので入れました。
主人の出世を願って笑

酢だこは、関東より北で食べられることの多いおせちの具材で、たこの赤色が魔除けを意味し、黒い墨をはいて敵から逃げる様子も、苦難を煙に巻くとされ、縁起が良いとされています。
また「多幸(たこ)」と漢字を当てて、1年間の幸せを願い、おせちに入れられています。

かまぼこは、我が家は食べる人数が少ないので白1色でしたが、一般的には紅白かまぼこが入っていますね。
かまぼこは、日の出を象徴する色と形で、赤は喜び・めでたさ、白は神聖を意味しています。

お煮しめは、入っている具材に色々な意味があります。
蓮根は、穴が開いていることから、先々の見通しが効くことを、里芋は、親芋から子芋がたくさんできるので子孫繁栄を願っています。
我が家のお煮しめには入っていませんが、ごぼうは土の中で長く細く根を張るので、代々続いていくように…などの意味合いがあります。

我が家のおせちには入っていないけれど一般的によくおせちに入っているものでは、昆布巻き(こぶまき)が「よろこぶ」という語呂合わせで縁起物とされたり、海老が過熱すると曲がることから、背中が曲がるまで長生きできるようにという願いを込めて入れられています。

また、数の子は、昔ニシンを「̚カド」と呼んでいて、その卵なので「カドの子」となり「数の子」に転じたとされています。
ニシンを「二親」とし、卵の数が多いことから、子孫繁栄の願いが込められています。

我が家では「まずどれから食べる?」と聞いて、子どもが選んだ具材の意味を伝えるようにしました。
今年は長男も次男も伊達巻からだったので「これは、頭が良くなるようにって意味があるんだよ~」と伝えたところ、ほぼ2人に食べられてしまいました笑


おせちの具材に意味があると知ると、子どものほうから「これにはどんな意味があるの?」と聞いてくれるので、それにこたえるだけでおせちに関する知識がつきます。

また、おせちは地域によって入っている具材に違いがあります。
どの地方ではどんなおせちが食べられているのか…などテレビでやっていたりもするので家族で団らんしながら、地理の学習につなげたりもできますね。

我が家ではお正月前に、BL出版から出ている川端誠作の「十二支のお節料理」という絵本を読みました。


版画のような絵で十二支の動物が1品ずつおせち料理を作っていく楽しい絵本です。
おせち料理の由来を知ってから読むと「〇〇が作っているこの料理は、こんな意味があるんだよね」と知識をつなげて考えることができます。

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2.お正月の街で知育

三が日の間は、子どもたちも冬休みだったりお仕事されているお母さんもお休みだったりするので、外出する機会が多いですよね。
街中もお正月にまつわる飾りなどであふれています。むしろこの時期にしか見られないので、外に出たら子どもに「あれって何だと思う?」と声をかけてみましょう。きっと面白い答えがかえってきますよ。

2-1.門松

お正月の飾りでよく見る門松。
スーパーや商業施設の入り口などに飾ってあることが多いですね。
門松は1年の幸福をもたらす神様に、迷わず家に来てもらうための目印です。
歳神様が降りてこられた後に宿る依り代になるものでもあります。

松と竹にもそれぞれ意味があり
松は古来より神様が宿る気と考えられ、生命力が強く長寿の木と考えられています。
また神を祀る(まつる)、神様を待つ(まつ)という言葉にもつながります。

竹は万代をるものとして長寿を願うものとされ、成長が早いことから生命力の象徴、繁栄の象徴とされています。

2-2.しめ縄・しめ飾り

最近では自宅ではあまり飾られなくなったしめ飾り。
我が家では玄関に飾っています。

しめ縄には、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であるということを意味しています。
しめ縄が神の領域と現世を隔てる結界となり、中に不浄なものが入らないようにする役目を果たしています。

しめ飾りとはしめ縄に縁起物の飾りをつけたもののことです。
門松同様、歳神様をお迎えする目印とされているものです。
飾りについているものに意味があり
裏白(シダ)は裏が白いことから、心に裏表がない・清廉潔白であること、葉の付き方が左右対称なことから、夫婦円満の象徴も意味しています。

紙垂(しで)は、稲妻に見立て、稲妻が落ちると良く雨が降り稲の育ちが良いことから五穀豊穣を意味し、神聖な場所であるという境界線の役割も表しています。

橙(だいだい)は、実ってから数年落ちずに成長するという縁起ものです。特に葉つきのものはまだ木になっている状態という意味で縁起が良いとされています。代々子孫が繁栄するようにという願いが込められています。

しめ縄やしめ飾りにも、ごぼう注連やごぼう注連+前垂れ、玉飾りや輪飾りなどの種類があります。地域によっても飾るしめ縄やしめ飾りの種類が変わります。

我が家では、福音館書店出版、森須磨子文・絵 「しめかざり」という絵本を読みました。
しめ縄やしめ飾りの種類や作り方、地域による違いなどが細かく描かれています。

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長男が読んでいたのですが一緒に聞いていた次男もスーパーでしめ縄を見て「あ、ごぼうだよ(訳:ごぼう注連だよ)」と声をかけてきました。
興味を持ってくれるということが、学習につながる第一歩なのでとても嬉しかったです。

お休みでなんとなく過ごしてしかいがちなお正月ですが、いろいろなイベントを通して学習につなげることができます。
楽しい行事だからこそ、子どもも興味をもちやすい機会だと思いますので、ぜひ子どもと一緒に調べたり話題にしてみて下さい。

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